KUROMON COFFEEができるまで(過去のお話)

KUROMON COFFEEができるまで(過去のお話)

はじめまして。オーナーの八田です。

こちらのブログについては随分と長い間何もさわってきておらず、はじめて文書を書くため少し緊張しています。2024年現在、開業して9年目を迎えておりますが簡単に自己紹介をさせていただきます。

宮崎県日向市出身で自然豊かな食が美味しい場所で育ちました。スポーツもミニバスやハンドボール、バドミントンなど経験し大学は教員になるために4年間過ごしましたが色々なことを経験しコーヒーの道に進みました(こうなるとは思ってもみませんでしたが…)。

コーヒーのスタートはコーヒーチェーンでアルバイトを始めたあたりだったと思います。それまでも飲食店で働いたことがあったので厳密にはコーヒーを販売はしていましたがそれをスタートと呼ぶにはお粗末な仕事だったと思うので一旦除外します。その当時はスペシャルティなんてものの存在も知らず、苦くて黒い液体にミルクを混ぜて飲む200円くらいの飲み物という認識でブレンドが2種類あってどちらも油が回ってテカテカしている豆だったなぁという記憶があります。

カフェに来られるお客さまは様々な世代の方が多く、コーヒーはボタンを押せば出てくる物でしたのでいかにお待たせせずに提供するかというのが自分の中の課題でした。また、喫煙も可能なお店でしたのでビジネス層も多く来店いただいていました。

そのコーヒーチェーンでは5年くらい(定かではありませんが)働いて、職位もどんどん上がり正社員の方がうける自社セミナーのようなものに派遣されるようになりました。正社員の方々にしてみれば店舗で誰かが受けていればいいくらいのもので、わざわざ忙しい自分たちがいかなくてもアルバイトの誰かが言ってくれれば助かるくらいの認識だったように思います。実際、頼まれたら断らなかった私は定期的に開催される内容がほとんど変わらないセミナーに当たり前のように派遣されていました。その当時は、困っているのであれば自分が言ってもいいですよといったスタンスだったので面倒に思うこともなかったのですがある時、ふと気づいたのです。

ボタンを押せば出てくるこのコーヒーをもっと美味しく提供する術はないのか、と。

もちろん扱っていたのは全自動マシンでしたし、マシンが自動でメッシュ調整もして粉にしてくれていたので変数を触る余地はなく、また全国展開のコーヒーチェーン店でいちアルバイトが誰にも許可を取らず変数を変えてしまったら一大事だったのでそれでよかったのですが、当時の僕は美味しくする方法を探していました。自社セミナーに参加して自分の時間をそれなりに使っているのに何の成果もお客様に還元することができない。そんなことを考えていたように思います。

そこで自分にできること(やっていたこと)は、マシンの清掃をこまめにかつ清潔に丁寧にすることだけで、今思うとそれはそれでやってよかったと思いますが、そこから外に目を向けるようになりました。

他の同業他社さまはどのようなコーヒーを提供しているのだろうと。

 

つづく